HS CODEの調べ方|輸入・輸出時に間違えやすいポイントを実務ベースで解説

輸入・輸出を行う際に必要になるのが「HS CODE」です。

HS CODEは、貨物の品目分類番号のことで、

  • 関税率
  • 輸入規制
  • 必要書類
  • 通関可否

などに関わります。

日本税関でも、6桁のHSコードは国際的に統一され、

日本では9桁の統計品目番号として輸出入で使用されると説明されています。

HS CODEを間違えると、

  • 税関で貨物が止まる
  • 関税率が変わる
  • 修正申告が必要になる
  • 追加費用が発生する

などのトラブルにつながる可能性があります。

そのため、実務上は「なんとなく近そう」で判断しないことが重要です。

HS CODEとは?

HS CODEとは、世界共通で使用されている貨物分類コードです。

日本郵便でも、HSコードは国際的に取引される商品の名称や

分類を統一するための6桁コードと説明されています。

例えば、

  • 機械
  • 食品
  • 化学品
  • 電子機器
  • 衣類
  • 雑貨

など、貨物ごとに番号が割り当てられています。

日本では、輸出入申告や貿易統計で9桁の統計品目番号が使われます。

HS CODEが重要な理由

HS CODEは単なる分類番号ではありません。

実務上は非常に重要です。

① 関税率が変わる

HS CODEによって関税率が変わります。

日本へ輸入する場合は、日本税関の「実行関税率表」で品目ごとの関税率を確認できます。

同じように見える貨物でも、材質・用途・構造によって分類が変わる場合があります。

そのため、誤ったHS CODEを使用すると、

  • 関税を少なく申告してしまう
  • 本来より高い関税を支払ってしまう
  • 税関から確認が入る

などのリスクがあります。

② 輸入規制・輸出規制が変わる

HS CODEによって、関税率だけでなく規制確認が必要になる場合があります。

例えば、

  • 食品衛生法
  • 薬機法
  • PSE
  • FDA
  • CE
  • 非該当証明
  • ワシントン条約

などです。

特に機械・電子機器・化学品・食品・医療関連貨物は、HS CODEだけでなく、用途や成分、仕様確認が必要になるケースがあります。

③ 通関トラブルにつながる

実務上多いのが、HS CODEや品名の情報不足による通関遅延です。

例えば、

  • インボイスの商品名が曖昧
  • 材質が書かれていない
  • 用途が不明
  • 型番だけで説明がない
  • HS CODEと商品説明が合っていない

このような場合、税関から追加確認が入ることがあります。

その結果、

  • 通関遅延
  • 倉庫保管料の発生
  • 追加資料の提出
  • 納期遅れ

につながる可能性があります。

HS CODEの調べ方

① 日本税関の実行関税率表を確認する

日本へ輸入する場合、まず確認したいのが日本税関の「実行関税率表」です。

品目ごとに関税率が掲載されており、輸入時のHS CODE確認に役立ちます。

ただし、実際には商品名だけで簡単に判断できないケースもあります。

② 材質・用途・構造を確認する

HS CODEは、単純に商品名だけで決まるものではありません。

確認すべきポイントは、

  • 何に使うものか
  • 何でできているか
  • 完成品か部品か
  • 電気製品か非電気製品か
  • 単体かセット品か
  • 業務用か家庭用か

などです。

例えば、同じ「ケース」でも、

  • プラスチック製
  • 革製
  • アルミ製
  • 機械専用部品

では分類が変わる可能性があります。

③ 日本郵便のHSコード検索例を参考にする

小口貨物や国際郵便レベルの品名確認であれば、日本郵便のHSコード例も参考になります。

日本郵便では、主な内容品の英訳やHSコード例を確認できるページを公開しています。

ただし、これはあくまで参考情報です。

商業貨物や輸入申告では、実際の貨物仕様に基づいて確認する必要があります。

④ 過去の輸入実績・メーカー情報を確認する

実務では、

  • 過去の輸入実績
  • メーカーのカタログ
  • 製品仕様書
  • SDS
  • 原材料情報
  • 用途説明書

などを参考にすることがあります。

特に機械部品・電子部品・化学品は、商品名だけでは判断できないことが多いため、メーカー資料が重要です。

HS CODEでよくある間違い

① 「なんとなく近い番号」で申告する

非常に多いミスです。

検索して似たような品目が出てきたとしても、材質や用途が違えばHS CODEが変わる可能性があります。

② 品名が曖昧すぎる

例えば、

  • PARTS
  • ACCESSORY
  • SAMPLE
  • GOODS
  • MACHINE PARTS

だけでは不十分です。

税関側が貨物内容を判断できず、確認が入る可能性があります。

インボイスには、できるだけ具体的な商品名・用途・材質を記載することが重要です。

③ 海外サプライヤーのHS CODEをそのまま使う

海外サプライヤーが記載したHS CODEをそのまま使うケースもありますが、注意が必要です。

HSコードの6桁部分は国際的に共通ですが、国ごとの細分や輸入時の判断が異なる場合があります。

そのため、日本へ輸入する場合は、日本側の分類・関税率を確認することが重要です。

④ インボイス内容とHS CODEが合っていない

例えば、インボイスには「Plastic Parts」と書いてあるのに、HS CODEは電子機器部品の番号になっているようなケースです。

このような不一致があると、通関時に確認が入る可能性があります。

⑤ 関税率だけを見て判断する

関税率が低い番号を選びたくなる場合もありますが、HS CODEは税率ではなく貨物の正しい分類に基づいて判断する必要があります。

誤った分類は、後から修正や追加対応が必要になる可能性があります。

HS CODE確認で必要になりやすい情報

HS CODEを確認する際は、以下の情報があるとスムーズです。

  • 商品名
  • 用途
  • 材質
  • 製品写真
  • カタログ
  • 型番
  • メーカー名
  • 成分表
  • SDS
  • 電気製品かどうか
  • 完成品か部品か
  • 輸入国・輸出国
  • 数量・価格

特に「部品」「サンプル」「アクセサリー」などの曖昧な表現は、追加確認になりやすいです。

実務上よくある相談

実際によくある相談は以下です。

  • この貨物のHS CODEがわからない
  • 関税率を知りたい
  • 税関で確認が入った
  • インボイスの書き方がわからない
  • 海外サプライヤーのHS CODEが正しいか不安
  • 非該当証明が必要かわからない
  • 輸入規制に該当するか確認したい
  • 通関で止まらないように事前確認したい

特に初回輸入や特殊貨物では、事前確認不足によるトラブルが多くあります。

HS CODE確認は事前相談がおすすめ

HS CODEは、輸入・輸出実務に大きく関わります。

特に、

  • 初回輸入
  • 特殊貨物
  • 機械関連
  • 電子機器
  • 化学品
  • 食品
  • リチウム電池
  • 医療機器
  • 中古品

などは事前確認が重要です。

また、日本郵便も、HSコードなどの情報が不正確な場合、通関遅延・返送・過大な関税支払いなどの不便が生じる可能性があると案内しています。

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