【完全ガイド】在来船(ブレイクバルク輸送)とは?コンテナ輸送との違い・メリット・手配方法を徹底解説

はじめに

国際物流において、一般的にはコンテナ輸送が主流ですが、


大型機械・重量物・長尺貨物などは

「在来船(ブレイクバルク船)」での輸送が不可欠です。

本記事では、

  • 在来船とは何か
  • コンテナ輸送との違い
  • メリット・デメリット
  • 実務での手配ポイント

を、実務担当者向けにわかりやすく解説します。


在来船(ブレイクバルク輸送)とは?

在来船とは、コンテナに入れず、貨物をそのまま船倉へ積み込む輸送方法です。

英語では以下のように呼ばれます:

  • Break Bulk Shipping
  • Conventional Vessel
  • General Cargo Vessel

 

 

主な輸送対象

  • 建設機械(ショベル・クレーンなど)
  • プラント設備
  • 鋼材(長尺・重量物)
  • 発電機・タービン
  • 中古車・特殊車両

コンテナ輸送との違い

項目 在来船 コンテナ船
積載方法 バラ積み コンテナ単位
対応貨物 OOG・重量物 規格内貨物
柔軟性 非常に高い 制限あり
スケジュール 不定期が多い 定期航路あり
コスト ケースバイケース 比較的安定

在来船のメリット

① 超大型・重量貨物の輸送が可能

コンテナでは対応できないサイズ・重量でも輸送可能。

② 分解不要で輸送できる

機械をそのままの形で輸送できるため、
再組立コストやリスクを削減。

③ 柔軟な積載設計

貨物ごとに最適なラッシング・積付が可能。


在来船のデメリット

① スケジュールが不安定

コンテナ船のような定期便ではなく、
プロジェクト単位での手配が多い

② 見積り・手配の難易度が高い

以下の要素がすべて影響します:

  • サイズ(L×W×H)
  • 重量
  • 重心
  • 荷役方法(クレーン・ROROなど)
  • 港の設備

③ 専門知識が必要

ラッシング、荷役、通関、港湾制約など、
高度な物流知識が求められる分野


在来船輸送の流れ(実務)

  1. 貨物情報の取得
     (サイズ・重量・図面)
  2. 輸送可否の確認
     (港・船社・クレーン能力)
  3. 見積り取得
     (船会社またはフォワーダー)
  4. スペースブッキング
  5. 搬入・港湾作業
  6. 積載(ステベリング)
  7. 海上輸送
  8. 揚げ・配送

 

 

 


よくあるトラブルと対策

● クレーン能力不足

→ 事前に港のリフティング制限を確認

● サイズ超過による搬入不可

→ ルート調査(内陸輸送)を必ず実施

● 梱包不備によるダメージ

→ 防水・防錆・ラッシング設計が重要


在来船を使うべきケース

  • コンテナに入らない(OOG)
  • 重量が重すぎる(例:30トン以上)
  • 分解できない設備
  • プロジェクト貨物(工場・発電所など)

在来船輸送の見積りのポイント

見積り時には以下が必須です:

  • 正確な寸法(cm単位)
  • 総重量・単体重量
  • 図面(あればベスト)
  • 積地・揚地
  • 希望納期

👉 これらが不明確だと、正確な見積りは出ません


まとめ

在来船(ブレイクバルク輸送)は、

  • 大型貨物に対応できる
  • 柔軟性が高い
  • ただし専門性が非常に高い

という特徴を持つ、高度な物流手段です。

コンテナでは対応できない案件では、
最適な選択肢となります。


【お問い合わせのご案内】

在来船輸送は、一般的なコンテナ輸送と異なり、
船会社が直接見積りやサービス提供を行わないケースが多く、初めての方にはハードルが高い分野です。

当社では、

  • 世界各国の在来船ネットワーク
  • 重量物・OOG貨物の豊富な実績
  • 最適ルート・コスト提案

をもとに、プロジェクト単位で最適な輸送プランをご提案可能です。

在来船輸送でお困りの際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。